ブックタイトル第129回例会プログラム集 - 日本薬学会北陸支部

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概要

第129回例会プログラム集 - 日本薬学会北陸支部

2-8河北地区における地域包括ケアシステム構築に向けた医薬連携の取り組み○谷山徹1、由雄めぐみ1、和泉淳也1、寺﨑修一2、西島宗和31津幡町国民健康保険直営河北中央病院薬剤部、2津幡町国民健康保険直営河北中央病院病院長3石川県薬剤師会河北支部支部長【目的】日本では、団塊の世代(約800万人)が75歳以上となる2025年以降、国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれている。このため、厚生労働省においては、2025年を目途に、高齢者の尊厳の維持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい人生を最後まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している。地域包括ケアシステム構築のためには、多職種の連携が必要となって来る。河北地区では昨年度、河北中央病院と石川県薬剤師会河北支部が連携して、地域における薬物治療の質を高め、共存をはかることを目的に河北中央医薬連携の会を立ち上げ、河北地区の在宅・施設のケアマネージャーも参加した会議を3回開催した。その経緯に関して報告する。【方法】1医薬連携の会スタートアップミーティングでの協議事項の報告2昨年度の河北中央医薬連携の会定例会の内容報告3昨年度の河北中央医薬連携の会のアンケート結果報告【結果】1地域包括ケアシステムの一翼を担う保険薬局と河北中央病院が連携することにより、地域における薬物治療の質を高め、共存を図ることを目的として河北中央医薬連携の会を定期的に行う事となる。また、地域連携室と連絡を取り合い施設や在宅のケアマネージャーも定例会に参加して貰うこととなる。2平成28年度は定例会を3回開催し、河北中央病院が取り組んでいる事、持参薬管理に関する事、金沢大学・北陸大学との共同研究のファルマシアンカフェに関する事、糖尿病診療に関する事、高齢者の安全な薬物治療に関する事、骨粗鬆症に関する取り組み、津幡町健康まつりに関する事等のレクチャーと意見交換会を行った。3 アンケートでは、参加者の約80%が満足あるいはやや満足との結果であった。【考察】昨年度から行っている河北中央医薬連携の会は、病院、保険薬局、施設や在宅のスタッフがレクチャーや意見交換会を通じてお互いの立場を理解し、顔の見える関係を築く事ができ、地域包括ケアシステムを構築していく為の有効な方法と考えられる。