ブックタイトル第129回例会プログラム集 - 日本薬学会北陸支部

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概要

第129回例会プログラム集 - 日本薬学会北陸支部

3-1入院時持参薬剤の適正管理の取り組み~2016年度診療報酬改定に対応して○藤長宏昌、荒木隆一、佐藤友美、西島勝之市立敦賀病院薬剤部【目的】持参薬は、入院時の服薬状況の評価、入院中使用の是非、情報の管理など多くの問題を抱えている。DPC病院については2016年度診療報酬改定で、持参薬の使用は原則禁止の方針を変えないものの、使用した場合はEFファイルへの情報提出が求められた。それを見据え、持参薬適正管理の取り組みを行ったので報告する。【方法】薬剤部・看護部・医療安全管理室・医療サービス課のメンバーで、ワーキンググループを立ち上げ持参薬の取り扱いについてルール・各職種の業務分担を決め、適正管理の仕組みを構築した。従来、薬剤部の部門システムを中心に運用していた院内ルールを全面的に見直し、電子カルテシステムに直接入力する院内ルールへ変更した。新しい院内運用は、1看護部の入院担当看護師が受付し、薬剤部へ評価依頼2薬剤部が各種情報(持参薬現物、お薬手帳等)をもとに電子カルテに必要事項を入力3看護師が持参日数をカウントし医師に報告4医師が使用の判断と持参薬オーダーの指示5看護師が持参薬オーダーの指示受け6医療情報室が月末集計・報告、に変更した。【結果】薬剤部と看護部の役割が明確になり、負担を分散することで適正管理が可能となった。医師の持参薬オーダー指示が可能になったため、電子カルテで実施入力が可能になり適正な服薬管理が出来るようになった。また、いくつかの課題は残るものの正確な使用実態の把握が可能となった。【まとめ】引き続き、持参薬情報の管理・評価を行い適正な管理をめざし、各診療科、各部門の課題を洗い直し、よりよい運用を再構築していきたい。