支部長挨拶 

 
日本薬学会関西支部の皆様
 二木史朗前支部長の後を受け、2023年度日本薬学会関西支部長を務めさせていただく事になりました。ここにご挨拶を一言申し上げさせていただきます。
 2019年の冬に端を発したCOVID-19の世界的な大流行もワクチンや治療薬の開発、一連の行動制限などにより今年に入って少しずつ縮小され、この5月8日には第5類に移行されることが発表されました。それに伴い、様々な行動制限も緩和され、社会経済活動も従来のレベルに復帰しつつあります。本学会の活動においても、当初は学会、講演会、会合の多くが中止されました。しかしその後の先生方のご努力と会員の皆様のご協力により、オンライン開催などの工夫をして学会活動が再開され、2022年度には支部総会・大会が対面で開催されました。この間、社会的にもテレワークやメール会議、Zoom会議やハイブリッド会議など新しい形態の働き方が工夫され、時間や経費、労力の削減などのメリットに気付かされたことは、新型コロナ禍における一つの収穫と言えるかもしれません。しかしこのような形態の会合で得られる情報は質と量において、対面に比べ十分ではないように思われます。本支部会の今年度の活動も、3年間の試行錯誤で得られた新しいワークスタイルを有効に活用しながら、従来のレベルに復帰させたいと願っております。ただし、薬学生を医療現場での実習に参加させる責任上、COVID-19変異株の出現の可能性など、まだまだ感染状況を注視していく必要はあると存じます。
 2023年度の本支部会の活動としては、関西支部総会・大会を1014()に神戸学院大学薬学部ポートアイランド第1キャンパスで開催いたします。これは本支部会の中心的なイベントであり、研究情報交換の場として、また会員相互の交流の場として有益な会でありますので、多くの会員の方々にご参加いただきたいと願っております。また学部学生や大学院生も研究者への誘いの場として参加していただければ嬉しく存じます。ポスター賞や若手研究者育成を目的とした支部奨励賞などの表彰事業も従来通り行いますので、積極的にチャレンジしていただければと願っております。特に今年は、「在宅医療」を体験するHOPEプログラムに参加した学生に、修了証を授与することにいたしました。実践的な薬剤師育成の一助となれば幸いです。この他のイベントとしては、有機合成化学協会関西支部との共同主催セミナーとして「有機合成若手セミナー」を8月8日()に京都工芸繊維大学で開催する予定です。また、新春特別講演会・奨励賞表彰式(2024126()に開催予定)なども企画しておりますので、多数の皆様に積極的にご参加いただければと存じます。これらの活動がより充実・発展し、それが魅力となって会員のさらなる増加につながればと願っております。ご協力くださいますようよろしくお願い申し上げます。
 以上、これまでの経緯と今年度の主な活動内容について、簡単に述べさせて頂きました。支部会員の皆様のご支援をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

日本薬学会関西支部  2023年度支部長 篠塚 和正
 2023年度 世話幹事会メンバー
支部長 篠塚 和正* 武庫川女子大学薬学部
副支部長(大学) 赤井 周司* 大阪大学大学院薬学研究科
副支部長(企業) 竹内 淳* 小野薬品工業株式会社
会計 堤 康央 大阪大学大学院薬学研究科
会計 掛谷 秀昭* 京都大学大学院薬学研究科
庶務 大野 浩章 京都大学大学院薬学研究科
庶務 中村 任* 大阪医科薬科大学薬学部
庶務 杉岡 信幸* 神戸学院大学薬学部
監事 井上 隆幸 マルホ株式会社
監事 山脇 健二* 塩野義製薬株式会社
 *印は新任
 

日本薬学会関西支部事務局

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