組織委員長 ご挨拶
第63回日本薬学会関東支部大会は、2019年9月14日(土)に北里大学白金キャンパス(東京都港区)にて「薬学研究の新展開 ―基礎と臨床の融合研究―」をテーマに開催いたします。
近年、科学技術の進歩によるロボットやAI(人工知能)の医療分野への進出、医療・薬物療法の高度化、創薬・医療業界のグローバル化など、さまざまな社会構造の変化とともに医療を取り巻く環境が大きく変わりつつあるなか、薬剤師等の医療従事者や医薬・医療技術の開発に携わる研究者に求められる薬学の知識や技能は増え、これまで以上に専門分化するとともに高度化しています。この様な中、6年制薬学教育においては「薬剤師として求められる10の基本的な資質」を定め、基礎的な科学力、薬物療法や地域の保健・医療における実践的能力のみならず、薬学・医療の進歩と改善に必要な研究を遂行する能力を身につけることが期待されています。一方、4年制薬学教育においては薬学の基礎的知識を身につけ、科学技術の進歩に貢献できるような多様な人材の育成が期待されています。薬学部生・大学院生、大学教員はもとより、病院薬剤師、薬局薬剤師、企業関係者の方々が参加する本支部大会は、将来の薬学研究を担う学生・若手研究者にとって実りの多い学会になることと確信しております。
本支部大会では、一般講演に加えて、7つのテーマのシンポジウム、若手シンポジウム、関東支部奨励賞受賞講演、ランチョンセミナーの開催を予定しております。また、次世代を担う若手のためのレギュラトリーサイエンスフォーラムも同時開催の予定です。ふるってご参加下さい。ご参加いただいた皆様方には活発なご討論を行うとともに懇親を深めて戴き、基礎と臨床の融合研究の契機が得られる大会となることを願っております。
- 2019年4月
- 岡田 信彦
- 第63回日本薬学会関東支部大会組織委員長