ご挨拶
このたび、第68回日本薬学会関東支部大会を、令和6年9月14日(土)午後および15日(日)午前にわたり、新潟薬科大学新津キャンパス(新潟市秋葉区)において開催いたします。
コロナ禍を経た現在、新型コロナウイルス感染症に関する特例措置から通常の対応へ完全移行する中、各学術大会では対面型開催が復活し、賑わいを戻しつつあります。感染拡大防止の切り札として異例の早さで開発・承認された新型コロナワクチンが社会経済の回復に果たした役割は大きいことはいうまでもありませんが、そのイノベーションの基盤となる核酸医薬技術の発展に薬学研究の成果が貢献してきました。本大会は全て対面型で開催し、参加者皆様の活発な交流の場を提供いたします。
学術大会の開催状況が好転する中、本大会開催地を含む国内地方では、人口急減と超高齢化が深刻化し、課題解決を目指す政府主導の様々な地方創生の施策が模索されています。地域社会の魅力を引き出し持続可能な社会を創るために、地域包括ケア等を通じて地域医療の提供を担う薬剤師の役割が不可欠とされています。
これら社会的背景やニーズ、また薬学を取り巻く環境をもとに、今大会では、「薬学のイノベーションと持続可能性」をテーマに掲げました。口演とポスターによる一般演題発表に加え、6つのテーマの大会企画シンポジウム、若手シンポジウム(併催)、企業展示そして懇親会を企画しております。地方での開催となり、アクセスが不便であることは否めませんが、時機よく三連休の期間であり、本学の特色はもとより、新潟の自然や食文化の魅力を実感いただく良い機会であると捉えております。
皆様相互の交流を通じて、研究成果の情報共有による知識や研究力の向上、教育研究における提携・連携の機会を提供し、本大会が薬学の発展や医療の貢献を担う皆様の一助なることを祈念する次第です。本大会が盛会となり成功裏に終えるよう、皆様多数のご参加ならびに多大なるご支援をよろしくお願い申し上げます。
2024年5月吉日