薬剤師向け研修講演会
2022年10月22日(土)に「薬剤師向け研修講演会」を開催いたしました。今回のテーマは「薬物療法の適正化を患者と医療者の視点から考える」として、臨床で活躍中の薬剤師の方々に、薬物療法の適正化について理解を深めていただくためのプログラムとして企画し、患者、薬剤師および医師の立場からそれぞれの先生の講演を賜りました。
冒頭は須貝威支部長にご挨拶いただき、その後3名の先生にご講演いただきました。
最初の講演は山口育子先生(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML)に「患者のこころに寄り添う薬物療法とは」という演題でご講演いただきました。講演では、患者が医療者に望むコミュニケーションについて、医療者の聴く姿勢ともう一歩踏み込むコミュニケーションの重要性についてお話をいただきました。
次に大野能之先生(東京大学医学部附属病院 薬剤部)に「腎障害時の薬物治療の留意点」という演題でご講演いただきました。講演では、腎障害時の薬物治療を理解するために必要なクリアランスの考え方や添付文書・インタビューフォームの読み方についてお話しいただきました。
最後に根本清貴先生(筑波大学医学医療系 臨床医学域 精神医学)に「精神科医療における適切な薬物療法を考える」という演題でご講演いただきました。講演では、精神科医療における薬物療法として、薬理学的プロフィールから考える抗うつ薬の使い分けや妊産婦における向精神薬の使い方についてお話しいただきました。
今回の講演会は、前回に引き続き感染症対策のためZoom配信による開催となりました。一方で、オンライン開催により、関東支部各県の遠方の方々も含めて85名の参加をいただき、講演の質疑応答もZoomのチャット機能を利用して活発に行われて関心が高く、今後の業務の参考になったと好評でした。
今回の講演で座長をお引き受けいただきました河田圭司先生(山梨大学医学部附属病院 薬剤部長)、土岐浩介先生(筑波大学附属病院薬剤部 副薬剤部長)、ならびに関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。
薬剤師向け研修講演会実行委員長 本間 真人
(筑波大学附属病院薬剤部 薬剤部長・教授)
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