支部長挨拶 

日本薬学会関西支部の皆様
 
 赤井周司前支部長の後を受け、2025年度日本薬学会関西支部長を務めさせていただくことになりました。新年度開始にあたり一言ご挨拶申し上げます。
 このところ予測困難な国際情勢の変化や、円安の進行と物価の高騰など、我々を取り巻く環境は厳しさを増しております。このようなときにこそ、学術研究による革新の芽を発見することや将来の学術研究を担う人材の育成が重要であり、本支部会も学会活動を通じて研究の振興と人材育成をしっかりと支えて参りたいと考えております。
 
 研究振興活動の中核は、関西支部総会・大会の実施です。本年は104日(土)に同志社女子大学での開催を予定しております。支部会のサイズを生かし、異分野融合による新たな研究の展開につながる議論の盛り上がりを期待しております。若手の支援としては、学生の参加費を免除することや、学生の発表に対する優秀ポスター賞・優秀口頭発表賞、若手研究者を対象とする関西支部奨励賞などの表彰事業を従来通り行います。ぜひ多数の方に発表していただき、これらの賞にも積極的にご応募いただきますようお願い申し上げます。また、関西薬学シンポジウム(和歌山県立医科大学、628日(土))を企画し、若手教員に招待講演の場を提供します。さらに、著名な外国人をお招きしての講演会の支援なども行って参ります。一方、関西支部所属14大学と薬局が連携することにより実務実習事前教育の一環として実施してきました独自の在宅医療推進教育プログラム(略称:HOPEプログラム)を継承します。昨年度、本プログラム参加者には修了証を授与しました。今年度もこれを継続して実施いたします。
 本支部は、会員への情報提供や、会員相互の情報交換にも力を入れております。116日(金)には製薬企業の視点からご提案いただいた特別講演会を開催する予定でございます。また、市民公開講座(本年11月ごろの開催を計画中)を開催し、薬剤師のみならず一般市民を対象に健康と薬に関する最新の情報を提供することも継続して参ります。
 さらに、学会活動の持続的発展を図るため、会員を取り巻く環境と実態のアンケート調査や分析などにも取り組んで参ります。多様な価値観や背景を尊重し、性別や年齢のギャップを是正するための有効な対策の検討に繋げて参りたいと思います。
 このような多様な取り組みを通して、薬学に関する学術の進歩および普及をはかり、もって学術文化の発展に寄与することを目指して参ります。これらの活動がますます充実・発展し、それが魅力となって会員の更なる増加につながることも併せて願っております。
 以上、今年度の主な活動内容を簡単にご説明させて頂きました。最後に支部会員の皆様のご協力とご支援をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
 

日本薬学会関西支部  2025年度支部長 加藤博章
 2025年度 世話幹事会メンバー
支部長 加藤 博章* 京都大学大学院薬学研究科
副支部長(大学) 田邉 元三* 近畿大学薬学部
副支部長(企業) 大津 博則* 日本新薬株式会社
会計 青木 俊二 兵庫医科大学薬学部
会計 近藤 昌夫* 大阪大学大学院薬学研究科
庶務 荒井 雅吉 大阪大学大学院薬学研究科
庶務 樋口 ゆり子* 京都大学大学院薬学研究科
庶務 尾﨑 惠一* 同志社女子大学薬学部
監事 坪井 克憲 住友ファーマ株式会社
監事 竹内 淳* 小野薬品工業株式会社
 *印は新任
 

日本薬学会関西支部事務局

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