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このたび,日本薬学会関東支部支部長に就任しました千葉大学大学院薬学研究院 活性構造化学研究室の石橋正己と申します.就任にあたり一言ご挨拶を申し上げます.
日本薬学会は,薬学に関する学術の進歩および普及をはかり,薬学関係者・会員の研究成果の発表および研修をする機会を提供し,もって学術文化の発展に寄与することを目的として明治13年(1880年)に設立された日本で最も古い学会の一つということです.今年で設立140年になります.関東支部は全国で八つある薬学会支部のうち薬学会会員の約半数を占める最大の支部です.各支部は日本薬学会の上記の目的を達成するために各地区において必要な事業を行うという役割を担っています.その目的と役割を果たすために,これから一年間,支部長として,微力ながら精一杯努力したいと存じますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.
日本薬学会は薬学における中核団体であり,種々の活動を通して,医薬品の創製,適正使用,有効性と安全性,製造と供給,生命科学や予防薬学等に関する学術研究,産業の進展に貢献するとともに,薬剤師教育,創薬研究者養成等の人材育成に関しても文部科学省や厚生労働省等と連携して,その責務を果たしてきています.そのような活動の一環として,関東支部においても様々な活動を毎年実施しています.
令和2年度も,次のような事業を計画しています.学術的な企画としては,まず多くの関東支部会員の皆様に研究成果を発表していただく機会として第64回関東支部大会「令和新時代の薬学アイデンティティーを考える」,および第13回若手シンポジウム「多分野とのリンクによって無限に広がる新時代の薬学の可能性〜スポーツ,麻薬,食品・医学研究との相互作用〜」が,9月19日(土)に武蔵野大学有明キャンパスにおいて開催されます.とくに支部大会では口頭・ポスター優秀発表賞の表彰も例年行われており,数多くの会員の皆様の参加と活発な発表・討論を期待いたします.また,支部大会では,優れた業績をあげた関東支部若手会員に対して贈られる支部奨励賞の受賞講演も行います.奨励賞については,「基礎薬学」および「医療薬学」に加えて昨年度より病院薬剤師等の研究を褒賞する「臨床薬学」部門からの応募も積極的に受け入れており,最大5名までの受賞者が選ばれます.今年度もホームページの募集要項をご覧いただき,奮って応募ください.
支部大会に加えて,夏には,地域の薬剤師のスキルアップへの貢献を目的として「薬剤師向け研修講演会」をつくば国際会議場で8月1日(土)に開催します.また,学術的企画として第45回学術講演会「新しい科学の扉を開く魅力的な天然物の探索」を11月21日(土)に長井記念ホールにて開催します.
一方,関東支部が長年にわたり社会貢献の一つとして開催してまいりました市民講座「くすりと健康2020」につきましても,春・秋の2回開催予定です.春季は5月30日(土)に長井記念ホールで,秋季は10月24日(土)に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催されます.また,小学生を対象としてこれまで大変好評をいただいている「子ども実験企画」についても,武田薬品工業株式会社のご協力を得て,8月後半に湘南アイパークで開催することが計画されています.薬学関係者のみならず,ご家族・ご友人にお声がけいただきますようにお願いいたします.
最後になりましたが,支部会員の皆様のご支援やご意見が関東支部の発展に不可欠です.皆様の支部大会等各種事業への積極的なご参加,および支部へのご助言,新企画等のご提言をお待ちしております.今年度も,支部会員の皆様のご理解とご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます.
2020年4月
日本薬学会関東支部長 石橋正己
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