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平成21年度支部長挨拶 日本薬学会関東支部・支部長の就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 薬学は創薬、医療、衛生に関わる基礎的研究から応用・臨床に至る研究まで、実に幅広いライフサイエンスをカバーする領域であります。平成18年4月にスタートした第三期科学技術基本計画の重点推進四分野の一つにライフサイエンスが取り上げられ、政府も我が国のライフサイエンスの振興と創薬に注力する方針を挙げています。また、人材の育成、確保、活躍の促進や社会・国民に支持される科学技術も主な課題として取り上げられています。薬学分野の人材育成面では、6年制の新しい教育制度が始まって4年目を迎え、高度医療従事者としての薬剤師養成と、4年制の教育制度から輩出される創薬を担う医薬研究者・医薬開発者養成に向けた多面的な教育が本格化しています。こうした変革期において、我が国の薬学研究と薬学教育を発展させ、社会との関わりの中核を担う組織体として、日本薬学会の活動は益々注目されております。 明治13年の設立から130年という長い歴史を有する日本薬学会の活動は、本部や各学問分野に根ざした専門部会に加えて、全国を八つの地域に分けた支部によって支えられています。その中で関東支部は薬学会員のおよそ半数を擁する大きな組織体であり、所属する会員も、製薬産業の企業人、大学ならびに研究所などの研究員、官公庁、病院および薬局などの医療従事者など広範囲にわたっています。 関東支部としましては、これら広範な会員の方々のご希望を取り入れ、少しでもご満足して頂けるよう工夫を凝らしながら、支部主催による各会合の開催に向けて、企画、立案、実行での組織化も図りたく考えております。本年度の「学術講演会」(11/7 土)は星薬科大学の鎌田先生にお世話いただき、「メタボリックシンドローム研究の最前線」をテーマで開催する予定です。また、「関東支部大会」(10/3 土)は城西大学のお世話で「生活者と患者に期待される薬学を目指して」のテーマで開催されますが、ここでは昨年に引き続き支部企画による若手研究者の育成を目指すシンポジウムの開催も予定しています。若手研究者間の交流が高まることを期待しています。同様の視点から、支部独自の「関東支部奨励賞」の授与も進められておりますので、若手関東支部会員からの積極的な応募をお願い致します。応募締切りは5月末日です。 さらに、いままで関東支部が一貫して主催してきました一般の方を対象とした薬と健康を考える「市民講座」を、本年度も引き続き春季(4/25 土)と秋季(10/17 土)に開催します。このような活動を通して、広く会員外の方にも病気と健康、薬についてご理解頂けたらと考えております。 なお、平成22年度の「関東支部大会」は東京薬科大学のお世話になることになっております。 支部会員の皆様におかれましては、以上のような関東支部の活動に対しまして、ご理解とご支援を頂きたく、日本薬学会関東支部長として、宜しくお願い申し上げます。 2009年4月吉日 |
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