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平成27年度支部長挨拶 日本薬学会関東支部・支部長就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 国が推進するライフサイエンス研究の司令塔として期待される日本医療研究開発機構(AMED)が今月発足しました。これを機会に、国家目標である「健康長寿社会」の実現へ向けて、成長戦略の鍵となる「ライフイノベーション」の推進が、今後益々加速されることを大いに期待いたします。創薬、医療、衛生に関わるライフサイエンスをカバーする薬学や、これに従事する薬学会員に対する社会の期待も一層高まるものと思われます。国家戦略プロジェクト「ライフイノベーション」の目標達成には、薬学における後継者の継続的育成も重要であり、日本薬学会の貢献は益々注目されております。 薬学会会員の約半数を擁する関東支部は、(1)大学院生、6年制学部学生の口頭発表、ポスター発表、大学、各種研究所および企業研究者間の学術・情報交流、地域薬剤師との連携を積極的に進めるための各種学術講演会の開催、(2)卒後教育研修会等を通じた薬剤師の学術的な研修の支援、(3)「くすりと健康」に関する理解を深めるための一般向け市民講座の継続的開催、(4)次代を担う若年層を対象にした薬学に関する啓発活動の推進を重点目標として取り組んでまいります。本年度は、「第59回関東支部大会」および「第8回若手シンポジウム」(9/12(土))を日本大学薬学部において開催いたします。支部大会では一昨年、昨年と約千名の参加者を得て、活発な発表・討論が繰り広げられ、大変な盛況でした。今年も多くの会員の皆様の参加をお待ちしております。「第40回学術講演会」(12/26(土))は長井記念ホールにおいて開催いたします。3年目を迎え定着してきた薬剤師向け研修講演会(6/21(日))は、つくば国際会議場で実施いたします。卒後研究の良い機会と捉え、是非ご活用ください。また公益目的で推進している一般向け「市民講座」(5/16(土)、10/17(土) 長井記念ホール)と、未来を担う「子ども実験企画」(8月 エーザイ筑波研究所)を本年度も計画しております。ご家族やお知り合いに声をおかけいただきますようお願いいたします。 「若手シンポジウム」とともに若手研究者の育成を目的として創設された「関東支部奨励賞」は、今年度で10回目を迎えます。基礎薬学または医療薬学に関する優れた業績を挙げた若手研究者に贈られる注目度の高い「支部奨励賞」に奮ってご応募いただきますようにお願いいたします。応募締め切りは5月末日です。 私が「関東支部」の課題と感じているところを少し述べさせていただきます。支部活動全般が活性化しているなか、支部会員数が依然漸減傾向にあることを課題のひとつと捉えております。長期的視点に立って、今後執行部内でも議論したいと考えております。2点目は、「支部大会」などへの企業在籍支部会員の参加がやや低調な状況にあることです。積極的に参加していただける仕掛けが必要ではないかと思います。会員の皆様からも忌憚のないご意見やご提案をいただければ幸いに存じます。 最後になりましたが、日本薬学会関東支部長として支部学会活動の一層の活性化のために微力ながら努めてまいりますので、支部会員の皆様におかれましては、ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 平成27年4月吉日 |
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